「水間(みま)の里」と「犬の神様」

     
     9月19日   水間のサチコさんに誘われて 「水間の里」へ。
   
     奈良市「水間の里」は小盆地。打滝川が田の間を流れています。

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     この里は西へ行けば奈良、東へ行けば伊賀、南へ行けば都祁の高原、北へ行けば柳生という要衝ります。
    
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     田んぼのヒガンバナにも 里山らしい風情を感じます。
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     サチコさんの畑で。 「キクイモ」の花が鮮やか
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     コスモスが水間の山里に揺れている
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3年前 サチコさんから聞いたお話 「犬の神様」

サチコさんの家には、ゴールデンレトリーバーの「アビちゃん」を飼ってました。

はじめは、子ども達が 「世話をするから飼って」というので許したのですが・・

いつの間にか 散歩はサチコさんの仕事になりました。エサをあげるのもサチコさん・・

仕事から帰ると一番にシッポをふって アビちゃんがむかえてくれます。

サチコさんはだんだん、成人して手が離れた子どもたちよりも、ダンナさんよりも、お姑さんお舅さんよりも !?

アビちゃんを自分の家族として とっても愛するようになりました。

そして、何年かすぎ・・・アビちゃんは年をとり、おばあちゃんになりました。

目もみええにくくなりました。横になって寝ていることが多くなりました。

お医者さまに聞くと、「もう年をとって、ガンにおかされています」というのです。

サチコさんは悲しみました。夜、寝るときは、家に入れてあげました。

サチコさんは心配で2階の寝室からおりて アビちゃんのいる1階で寝ることにしました。

山に紅葉がはじまった・・その日 夜

アビちゃんは、寝にくそうに ウロウロとあっちへ行ったりこっちへ来たりして・・

サチコさんのお布団の所へ来たのでした。そして、サチコさんの膝に寝ころんだきたのです。

「クーン」

つらそうな息の中で 顔を、目を・・サチコさんに向け

一声「アリガトウ」 と言ったかと思うと・・・ガクンと首をたれて

サチコさんの蒲団の 膝の上で息をきひとったのでした。

「アビちゃーん!」

サチコさんは オンオン泣きました。 そして 放心状態で アビちゃんを葬ってあげました。

息をひきとる時の 臨終のアビちゃんの姿・・・つらい・・・「もう犬は飼わない」・・・

その日の夕方のことです。

憔悴したサチコさんが 畑へ出て 野菜を取りにいきました。すると・・・

「クーン」

かすかに犬の声がするではありませんか!? 「えっ?アビちゃん・・空耳?」

もう一度、今度は「ワン!」

あたりを夢中で探してみると・・・なんとそこに 茶色のかわいい子犬が

こちらを向いてシッポをふってるではありませんか?

しかし、それは一瞬のこと。 子犬は、林の方へ逃げていってしまったのです。

不思議なことがあるもんだ。家族に このことを話しました。「幻でもみたんじゃない?」 みな信じてくれません。

でも、サチコさんは思いました。「アビちゃんが、つかわしてくれたのだろうか?」・・

その夜・・・山に雷雨がとどろきました。

ひどい大風雨です。山の木々がそれはもう ヒュウヒュウ ゴーゴーとうなり声をあげました。

恐ろしい夜。「あの犬はどうしているだろう」 サチコさんは心配でたまりませんでした。

次の日、昨夜とは、うって変わって快晴でした。

風雨で落ちた枝や葉っぱが散乱してましたが 真っ青な空に紅葉が輝いていました。

サチコさんは、今度は娘と一緒に 畑に出て、昨日の子犬を探しました。あきらめずに・・1時間ほど探しました。

すると・・・・・・「ワン」

「お母さん!犬のなき声よ!」二人は竹やぶに走っていきました。すると

なんと、やせてびしょぬれになった子犬が 駆けてくるではありませんか!

しっぽをちぎれるくらいにふって! 「わぁ!」 二人は大喜びです。

しかし・・・この子犬は昨日の茶色の子犬ではありません。 白いのです! ?????

「一体どういうことだろう?」

不思議に思いながら この子犬を家に連れて帰り きれいに洗ってあげました。

ますます 美しい白い毛並み・・・ うれしそうにミルクをペロペロなめてます。

「そうか、昨日の子犬は 本当は白かったんだ。何日も山を歩いて、ホコリをかぶり茶色になってたんだ!」

この子犬を飼いたい! きっとアビちゃんが 寄越してくれたんだ!

子犬は、喜びを運んでくれたので メリーちゃんと名付けました。「メリーちゃん!」

今、サチコさんは メリーちゃんと一緒に

アビちゃんのお墓に手をあわせてから、毎日お散歩を楽しんでいます。                  

サチコさんがしみじみ言いました。

「私、犬にも神様がいるんだと思うの。 だから・・犬の神様はアビちゃんのかわりに

 メリーちゃんを 私に届けてくださったと思う。」・・・・


犬のアビちゃんの最後の姿と、その後に起きた奇跡のお話に 私は感動しました。


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犬の神様が届けてくださった「メリーちゃん」は、 こんなに かわいく大きくなっていました!

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by kkpnx151 | 2011-09-23 13:45 | 奈良市
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