「洛北の 紅葉に出会えし 親子旅」
洛北の紅葉の名所「詩仙堂」の、あまりの行列に 思わず後ずさった私達。 垣根ごしから すばらしい 紅葉に出会いました。 「詩仙堂のもみじ」 陽に照らされて輝いていました。美しい、目が覚めるような色に圧倒されました。 「八大神社」 八大神社は、都の東北「表鬼門」に位置しており、方除の神として信仰されてきました。 八大神社の境内に、1604年 剣豪宮本武蔵が吉岡一門と決闘したと伝えられる「一乗下り松」があります。 写真左。 説明看板より (吉川栄治「随筆 宮本武蔵」遺跡紀行) 「武蔵が一乗寺下り松に立って多数の敵にまみえた日のまだ朝も暗いうちに、彼は、死を期したこの危地へ来る途中で、 八大神社の前で足を止めて「勝たせたまえ。きょうこそは武蔵が一生の大事。」と彼は社頭を見かけて祈ろうとした。 拝殿の鰐口へまで手を触れかけたが、そのとき彼のどん底からむくむくわいた彼の本質が、その気持ちを一蹴して、鰐口の鈴を振らずに、 また祈りもせずに、そのまま下り松の決戦の場へ駆け向ったという。 武蔵が自分の壁書としていた独行道のうちに、「我れ神仏を尊んで神仏を恃まず」 と書いているその信念は、その折ふと心にひらめいた彼の悟道だったにちがいない。 武蔵にこの開悟を与えたことに依って、一乗寺下り松の果し合いは、ただの意趣喧嘩とはちがう一つの意味を持ったものと 僕はそう解釈する。」 「神仏を尊んで 神仏をたのまず」 宮本武蔵の燃える侍の魂にふれたような静粛な気持ちと 詩仙堂の あまりに美しい紅葉とが重なりあい 脳裏に刻まれるスポットとなりました。
by kkpnx151
| 2011-11-27 09:33
| 京都
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